SOLARIS
Lookdev | Layout | Lighting
Solaris はルック開発、レイアウト、ライティングのためのツールと環境であり、アセット開発から最終レンダーまで、USD を元にしたシーングラフを提供します。Solaris は USD の Hydra Imaging Framework に準拠し、SideFX の新しい Karma レンダラー*、Pixar RenderMan、Autodesk Arnold、Maxon Redshift, AMD ProRender などにも対応していきます。
*注: Karma レンダラーは Houdini 18 では Beta としてリリースされています。
LOPS
ライティングワークフローの移行
ライティングアーティストにとって、Solaris の LOPs コンテクストにジオメトリ、ライト、カメラを持ち込み、Karma によりレンダリングすることは簡単です。LOPs 内では、それぞれの要素が USD となり、シーングラフで解析でき、それぞれの設定、出力を USD として行い、他のショットに渡すことができます。
LAYOUT
ショットのレイアウトはクリエイティブなタスクですが、大量のアセットが関わってきます。Solaris では USD によってこれらを管理し、ステージでクリエイティブに作業できます。さらに物理ベースの編集ツールも追加され、オブジェクトの配置を後ろで物理シミュレーションを実行しながら行う事が出来ます。また LOP ノードは Houdini のすべてのプロシージャルノードで設定できるので、ペイントUI を使った落ち葉の配置などアーティストに優しい形で問題解決しながらワークフローの構築が可能です。
LIGHTING
ライティングはショットからショットへの重要な要素です。Solaris の LOP ノードにより、ステージビューでの使いやすいハンドルだけでなく、LightMixer を使った複数ライトのコレクション化や管理が可能になっています。ライトリグを構築してショットシークエンスで使い回し、各ショットで調整を非破壊的に行う事も LOP ノードを使って行えます。
INSTANCING
非常に複雑なショットでは、繰り返される要素をインスタンス化して効率的に追加したり、ノイズ関数によって自然なルックを最終ショットに乗せるといった状況が考えられます。Solaris の LOP ノードは大量のオブジェクトとライトの生成を USD のフレームワークに組み込まれた機能で可能にしています。
PIPELINE / USD
USD がコアとして存在する Solaris は、ルック開発、レイアウトそしてライティングのための完璧なパイプラインツールです。USD は大量のアセットの組み合わせおよび管理を容易にし、バーチャルセット、シーン、ショットにおいて単一グラフにおいて非破壊的な編集を可能にします。ショットのレイヤ化、バリエーション派生、データフローにおけるキーとなる要素の管理といったコンセプトが USD には既に組み込まれています。Solaris では、USD アセットの設定、FXショットへの統合やレイヤ化、PDG を元にしたタスク分散のファームでの実行による生産性向上が可能になります。
HYDRA DELEGATES
Karma がUSD HYDRA Imaging Framework に対応したビルトインレンダラですが、他にも Hydra 準拠のレンダラの選択肢があります。RenderMan 24 は入手可能で、他にも Arnold, Redshift, Pro Render, 3Delight, V-ray などが対応予定です。